あなたのひと文字「書」

この字を使った言葉

書く・書き初め・書物・浄書・書道・書家・能書家・書画・書牘・書林

この字の成り立ち

会意文字。「聿」と「者」を組み合わせた形。「聿」は筆を手に持つ形。「者」は古代、村の周囲を守るために築いた「お土居」という土塁を表す。「お土居」の中には「曰」という祝詞を入れた器を埋めておまじないにした。そのお札にしるした神聖な文字を「書」という。

お神様とこの字

神道では「祝詞」「お札」「お守り」「御朱印」など、書をよく使います。特に祝詞はお神様への言葉として、神事の中でも重要な役割を果たします。祝詞は神事ごとに作文されるものですが、その言葉を丁寧に「浄書」することによって、お神様への気持ちを表します。

祝詞に限らず、丁寧に書かれた文字は相手に伝わるものです。そうした相手に対する気持ちを大事に表現することで、日本の文化は受け継がれてきました。